💡 ワークショップの核心:論評は「対等な立場からのプレゼント」
本日のワークショップの講師のTさんから、論評において最も大切なマインドセットが共有されました。
- 「私(I-message)」で伝える: 「一般的には〜」ではなく、「私はこう感じた」と伝えることで、相手の心に届きやすくなります。
- サンドイッチ法: 「前向きなコメント」で挟み、「改善点」をスパイスとして添える。
- 選択権はスピーカーにある: アドバイスを受け入れるかどうかは相手次第。私たちは「検討する価値のある情報」を贈るだけ、という謙虚な姿勢が大切です。
🎙️ 準備スピーチセッション
Hさん「自己紹介スピーチ」
Hさんの初スピーチは、自身の名前をキーワードに、これまでの人生と今の自分を形作っている習慣について話されました。
- 読書がくれた再起の力 20代後半、仕事で大きな挫折を経験したHさん。その時、人生を変えるきっかけをくれたのが「読書」でした。人気漫画『スラムダンク』の名言、「負けたことがあるというのが、いつか大きな財産になる」を胸に、学び続ける姿勢を身につけたといいます。
- 繋がりへの感謝 小・中・高と打ち込んだ野球を通じて学んだ「チームワーク」。印刷会社での8年半の勤務を経て、現在は通信業で活躍中。これまでの挑戦を支えてくれた多くの人々への感謝と、トーストマスターズという新しいコミュニティへの期待を語りました。
- 900日続く「自分との対話」 驚くべきは、900日以上欠かさず続けているデジタル日記の習慣です。毎日を言語化し、1週間、1ヶ月単位で振り返ることで、過去の自分よりも一歩前進することを「直実に」実践されています。
- サウナで整える 日々の活力の源はサウナ。サウナ→水風呂→外気浴のサイクルで心身を整え、仕事や育児に全力で向き合うエネルギーをチャージしています。
初めてとは思えないほど、堂々とスピーチをされていた姿に感心しました!これからのHさんのスピーチに期待しております!
Sさん「完全確率が教えてくれたこと」
「じゃんけんで2連勝したら、願いを叶えます!」という衝撃的な導入から始まったSさんのスピーチ。テーマは、数学的理論である「完全確率」を人生にどう活かすか、というものでした。
- 過去のデータは、未来に関係ない 「じゃんけんで2回勝った後、3回目に勝つ確率は?」という問いに、私たちはつい「3連勝は難しい」と考えがちです。しかし、理論上の確率は常に3分の1。これを「完全確率」と呼びます。「過去の結果がどうあれ、次の試行には影響しない」という事実です。
- 麻雀の11連敗から学んだこと かつて麻雀で11連敗し、絶望して一度は麻雀から離れたSさん。しかし後に、11連敗する確率は約1%(100回に1回は起こり得る)だと気づきました。「運が悪かったのではなく、単なる確率の範囲内だったんだ」と悟ったそうです。
- 人生は「試行回数」の積み重ね この理論を仕事や活動に当てはめると、心が軽くなります。「昨日失敗したから、今日もダメだ」「最近ベストスピーカー賞が取れない」といった悩みは、実は未来の成功確率には関係ありません。
大事なのは、小さな結果に一喜一憂せず、長期的な視点を持つこと。「失敗を恐れず、過去に囚われず、淡々と挑戦の回数を重ねる」。その行動力こそが、人生を切り拓く鍵だと話されました。
論評
Hさんへの論評
- 優れた点:
- 「背骨」のある構成: 4文字の名前にストーリーを乗せた構造の美しさ。
- デリバリーの質: 初回とは思えない声の通りと、フィラー(「えー」など)のなさ。
- 改善のポイント:
- 自己開示の深掘り: 「挫折」というキーワードに対し、具体的な失敗エピソードを1つ加えることで、聴衆との心理的距離がより縮まる。
- 長期的な課題:
- 身体表現: 直立不動の姿勢から、ジェスチャーや移動を取り入れることで、話の躍動感を高める。
Sさんへの論評
- 優れた点:
- ボーカル・バラエティ: 声の大小や緩急を使い分け、聞き手を惹きつける技術。
- 身体の活用: 指差しやジャンプなど、視覚的に変化を与えるデリバリー。
- 改善のポイント:
- 論理の橋渡し: 「じゃんけん」という卑近な例から「人生の哲学」という壮大なテーマへ移行する際、その間を繋ぐステップを丁寧に踏むと、説得力がさらに増す。
- 長期的な課題:
- 一般化の調整: 「過去は未来に関係ない」という強い主張を、日常の「改善」や「学び」とどう両立させるか、聞き手が納得しやすい着地点を探る。
🏆 本日の受賞者
論評ワークショップ 感謝状 Tさん
例会(ミーティング)のご案内
例会の様子が気になった方はぜひ、お気軽に見学にお越しください!



